夏が残したテラス……
恋のライバル?
天気もよく、海岸から一段上のこの店も、人の入りが多くなってきた。
昼時は、高橋君と二人では手一杯の忙しさだった。
「奏海さん、夏になったって気がしますね」
「……」
「奏海さん?」
高橋くんの、少し大きな声にはっと我に返った。
「あっ、ごめん…… 何?」
「いえ、たいした事じゃないんでいいんですけど…… 具合でも悪いんじゃ?」
「えっ?」
「ぼ―っと、してるから……」
「そんな事ないよ。忙しかったから、ほっと一息ついてただけよ」
私は、にこりと笑った。
高橋くんは、納得できないのか首をかしげた。
すると、ガランと店のドアが開いた。
私は、入って来た人の姿に一気に気持ちが高まり声を上げた。
「美夜さん!」
私は、走り寄って店のドアから入って来た人の首に抱きついた。
「おお、奏海! 元気にしてたぁ?」
「うん。急にどうしたの?」
私の、嬉しい気持ちを隠しきれずはしゃいでしまった。
「旦那が海外主張で、久しぶりに里帰りしようと思ってね。お盆までいるから、お店手伝おうと思ってさ。忙しくなってきたでしょ?」
「本当に?」
私は、また美夜に抱きついた。
「まあまあ、落ち着いて、その前に……」
美也は人差し指を立て、二階を差した。
私は、大きく肯いた。
昼時は、高橋君と二人では手一杯の忙しさだった。
「奏海さん、夏になったって気がしますね」
「……」
「奏海さん?」
高橋くんの、少し大きな声にはっと我に返った。
「あっ、ごめん…… 何?」
「いえ、たいした事じゃないんでいいんですけど…… 具合でも悪いんじゃ?」
「えっ?」
「ぼ―っと、してるから……」
「そんな事ないよ。忙しかったから、ほっと一息ついてただけよ」
私は、にこりと笑った。
高橋くんは、納得できないのか首をかしげた。
すると、ガランと店のドアが開いた。
私は、入って来た人の姿に一気に気持ちが高まり声を上げた。
「美夜さん!」
私は、走り寄って店のドアから入って来た人の首に抱きついた。
「おお、奏海! 元気にしてたぁ?」
「うん。急にどうしたの?」
私の、嬉しい気持ちを隠しきれずはしゃいでしまった。
「旦那が海外主張で、久しぶりに里帰りしようと思ってね。お盆までいるから、お店手伝おうと思ってさ。忙しくなってきたでしょ?」
「本当に?」
私は、また美夜に抱きついた。
「まあまあ、落ち着いて、その前に……」
美也は人差し指を立て、二階を差した。
私は、大きく肯いた。