私は年下彼氏のヒモウーマン『完』
「す、すみません。大変申し訳ありません。」


どうやら、理佐がお客様が注文したケーキを取り出す際、誤ってトレーごとガラスにぶつけ、勢いよく落としたようだった。


床には、ブルーベリーチーズタルトが見事に散乱していた。


「理佐、大丈夫?」

「はい、店長、申し訳ありません。」



「お客様、大変申し訳ありませんでした。
すぐに新しいのをお持ちします。」



そう言って私は深々と頭を下げ、大木のように立っていた客の顔を改めてしっかりと見た……



「ん?わぁーこいつは。」
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