私は年下彼氏のヒモウーマン『完』
第2章 事故

第1節 衝撃

「今日もこんな時間になっちゃった…」


店長となれば、好きなスイーツだけを作っていれば良い訳じゃない。仕入れ、SNSの更新、従業員の教育、給与計算などの経理、新作スイーツの考案などなど。

そして、今日みたいな取材の申し入れの対応。


私は再び『石井駿真』と書かれた名刺を取り出した。


取材拒否は、私がずっと貫いてきたこと。


気持ちが変わることはない。





私はお店の中に輝くステンドグラスを眺めながら、電気を消し、外に出た。
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