私は年下彼氏のヒモウーマン『完』
街灯がとても綺麗だ。この辺りの明かりで、毎日だいたい何時くらいかわかる。

今日は、少し冷えている。木々の中に流れ込むかすかな風の音が私の耳に優しく伝わってきた。

私は背中を少し丸めながら、まっすぐ小走りに駅まで向かった。




「あ、信号が……走っちゃえ…」

私は点滅しかけた信号を見て、慌てて横断歩道を渡った、渡ったはずだった………







ドスン、バタン、ドン……




「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」










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