私は年下彼氏のヒモウーマン『完』
また、来てくれたんだ、ほんとだったの?
私を守るって……
同情?取材のため?

一晩経つとやはり、彼の優しさを信じれなくなっていた。


「舞香さん、僕のこと、なんて呼ぶか決めましたか?」


私はまだ布団で顔を隠していた……


あ、すっかり忘れていたというか、全く考える気もなかったというか、私はあの時適当に答えただけだったし。



私はそっと目だけを布団から出した。

すると彼は言った。



「おはよう。良かった。このまま顔を出してくれなかったらどうしようかと……
舞香さん、とても綺麗な瞳です。」



「え?」
私はそう言われ、布団から、ようやく顔を出した。


「私の瞳?子供の頃からコンプレックスだった私の瞳が?」


「はい、可愛いです。」



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