私は年下彼氏のヒモウーマン『完』
私は、手術室まで運ばれる長い廊下の天井をずっと眺めていた。

というより、誰かの顔が見えるのでは?と何かおかしな期待をしていたのかもしれない。


やっぱ…いないや。ごめんなさい。
石井さん。クマさん。あんな優しい人いないのに……
私の頬に、1粒の涙が落ちた。





「立花さん、麻酔しますね。安心して休んでいてください。」




私の記憶はここまでだ。



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