私は年下彼氏のヒモウーマン『完』

「きゃぁー重い…」
この感覚は、あの時と一緒。
クマちゃんと初めて会った時、電車に乗っていた時。

背後から思いっ切りハグしてきたクマちゃん。
「あーびっくりしたぁー」

ハグは嬉しいけど、本当に重い…


「おはよう、舞香、俺寝ちゃったね、ごめんね。舞香は寝れた？」



「あ、あ、う、うん、どうかな？あはは……」

クマちゃんは、心配しているようだった。


「それより、朝ごはん作ろうかと思ってたんだ。全然起きないからさ…」



「あ、起きなくてごめん。舞香は無理すんな。俺やるよ…」




私は愚かだった…自分の手がまともに動かないのをすっかり忘れた気になっていた……