彼女に落ちるまで~甘い運命 修一side
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社内の女性の噂でそれを知り、気を付けねば、と思っているところで彼女と会う機会が巡ってきて、また緩む。
そんなことを繰り返し。
こっちが期待を持たせたのか、単にその人達の気質なのか。
相次いで二人にストーカーされるようになった。
会社にも警察にも相談し、相手の会社を交えて話し合いもした。
接近禁止命令を出してもらう頃には、かなり時間がたっていた。
──元々不眠症の俺は、さらに眠れなくなってしまっていた。
眠れない、仕事のストレス、ストーカーの恐怖…
─つい、関係のない、彼女に、それらをぶつけてしまった。
後々、それは都に『甘えていた』のだと、わかるのだけれども。
その時は、思いもしなかった。