闇夜に消えて

こーゆー人たち。


流星はうつむいたまま何も言わない。


知り合いではあるらしいけど。


「田辺、そんな所で何してんの?」


「女子もいるじゃん。彼女?」


この人たちは、友達?


って訳でもないよね。


友達だったらこんな顔しないもん。


きっと会いたくない相手なんだろう。


「流星。かえろ」


少し怖かったけど、この人たちから離れた方がいいと思った。


私は流星の手を引いて歩きだした。


「優月……」


それに驚いたのか顔を上げて私を見た。


すると彼らは私の腕を掴んで
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