闇夜に消えて
来客
「おはよー」
いつものように起きると
「またそれ?」
流星はベランダのイスに座ってカレーパンを食べていた。
「朝からよくそんな脂っぽいもの食べられるよね」
胃もたれするよ…。
「これ、すきなんだよね」
「よく食べてるけど飽きないの?」
「好きなものはずっと食べてられる」
ふーん。
私はいろんなの食べたいけどなー。
一つだけなんて飽きちゃうじゃん。
つまんないし。
「ミュー……」
とととっと音がして、さっきまでベッドで寝ていたはずのリンが、私の膝の上に乗ってきた。