闇夜に消えて
「そんな事、どうだっていいだろ?
馬鹿なことやってないで、早く家に帰るぞ」
流星は1歩引き下がってから言った。
「……帰らない」
「はぁ…」
大袈裟なため息。
「どうしてお前はそうなったんだ。
前はもっといい子だっただろう」
なんか、この人こわい……。
怒鳴ってはいないけど、なんというか威圧感がある。
「そーゆーのがいやなんだ。
もう自由にさせてくれ」
流星のお父さんであろう人は私に目を向けた。
その瞳は鋭くて、ひるんでしまいそうになる。
「その子は?」
「友達だよ」
すると部屋を1周見渡して