闇夜に消えて
「ここに住んでいるのか?」
「あぁ」
「一緒に?」
低くて冷たい声。
「……だったらなんだよ」
「ほんとに友達なんだな?」
流星のお父さんが私たちを疑うような目で見る。
「どうして男と女を見るとすぐ疑いをかけるんだよ。
そーゆーとこが嫌で母さんが出て行ったんじゃないのか?」
お母さんのことに触れると、流星のお父さんは一気に態度が変わった。
「お前は!
……来い。いえにかえるぞ!」
無理やり流星の腕を引っ張って外に連れ出された。
抵抗してるけど意味がなさそう。
「流星!まって……」
私も2人を追いかけてリンを抱えて外に出た。