闇夜に消えて

こいつらのせいで流星は…。


「友達なんじゃないの?」


「友達?そんなもんじゃない。
かった〜い絆で結ばれてるんだよ」


固い……絆?


「ご主人様と下僕ってゆーね」


そーゆーとあいつらはゲラゲラと笑った。


なにそれ。


花火大会の日の流星の顔が蘇る。


まるで何かに怯えている犬みたいな…。


こいつらにいじめられてたってこと?


だからあんなに弱々しかったの?


「ま、あいつのことが心配ならさ、会いに行けば?」


会いに行く?


どーやって。


家も知らないのに……。
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