闇夜に消えて
今日は星月夜かな。
「……ねぇ流星」
「なに?」
「私今、幸せだよ」
今なら、話せる気がするんだ。
「聞いてくれる?私の話」
「もちろん」
初めて自分のことを人に話す。
ちょっと緊張するかも。
「私の親ね、私が小学生の時に離婚してるの。
しかも、2人とも私を引き取りたくないって言ってる。
血の繋がった子供なのに。
血の繋がった親なのに。
私はどちらにも必要とされてないの。
おかしいでしょ。ふふっ」