闇夜に消えて
私は、たとえ血が繋がっていなくても、本気で私を必要としてくれてる人が欲しかったんだ。
きっと、流星も同じだろう。
だから私達は受け入れ会えたんだ。
「そろそろ寝よっかな」
1人でそう呟いて、ベッドに入った。
流星とリンがいる生活。
決して楽ではないけど、楽しい生活。
うん。
これがずっと続いてくれればいいや。
流星の幸せそうな寝顔を見ながらそう思った。
朝起きると、流星はリンを抱えたままベランダでカレーパンを食べていた。
「優月、おはよ」
「ん、おはよ」
眩しい笑顔を崩さないままふっと呟いた流星。
「もう、この街でよっかな」