不眠不休アウトサイド

君と軸

『君と軸』

ビルの隙間に星は無い
湿気た風の吹く街で

蠢く赤は遠く連なる

平面
立体
僕らを囲む有象無象が
何処かの回路に繋がって

眠りに着く夜は何次元

触れられる
染められる
君に背中を押してもらえる

そんな願いも虚しくて
僕は中空
宙ぶらりん

群衆
喧騒
石の冷たさ
朝の匂いと烏の集い

口に出したらやけにリアルで
それでも少し無理してて

触れられる
溶け合える
君に終わりを決めてもらえる

そんな救いを軸にして

蠢く赤は
近く交わる
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