不眠不休アウトサイド

遠雷

『遠雷』

ごうごうと風が吹き
何処か遠くで声がする

光る兆しも無い星に
願う言葉は在りもせず

ただ朝を待つには長すぎる
そう溢したくなる春の夜に

君は努々忘れじと
僕は徒然
夢うつつ

いつも何処かで聴いている
終わりの音は雨に似て

嘯くばかりの唇と
睫毛のかかる伏した眼と
愚かな僕は仮面を被る

隠せるはずも無いくせに
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