ディナーセットのサラダみたいな
「うわ、もうろくじじゃん…」
「きをつけてかえろうね、こどもふたりだし」
そう、六時である。
小学生一年生の出歩く時間ではない。
プリントを配るだのなんだのに、
どうやら時間をかけすぎてしまったらしい。
辺りは着々と薄暗さを増す一方で。
カチリ、街灯に明かりがつく瞬間を目撃した。
「くらいから、あしもときをつけてな」
私の肩を借り、よろめきながら進む彼に一言。
躓いて転んだら悪化してしまいかねない。
「うん、ありがとう」
彼は私に微笑みかけながら街灯の方へ。
私も彼に合わせてそちらへと進む。
こんくらい、礼を言われる程でもないっての。
彼は”感謝”され慣れていないように感じる。
いつも、気を使う側だったのかねぇ。
「…あ、おむかえきてるみたい」
「え、そーなの。そこまでおくろっか?」
「いや!だいじょうぶ…きょうはごめんね」
彼はどこか慌てた風に肩を跳ねさせた。
同級生を親に会わせたくないとかそんなんかね?
「ん、わかった。じゃあまたあした…」
…あ。
しまった、忘れてた!
友達になろうって言おうと思ってたんだった!
「あ、あの、きょーすけ!」
「え、なに?どうかしたの?」
あー、この流れなんか言いにくいな…。
それでも、明確な”友人”がいるってコトは、
多分それだけで励ましになり得る筈だ。
「あのさ、いまさらなんだけど…」
ま、タイミング悪いのもご愛敬。
流石に入学直後なワケで、慣れてないけど…
「トモダチになってくれる!?」
例え相手が高嶺の花でも、ちょっとは頼ってほしいんだ。
「きをつけてかえろうね、こどもふたりだし」
そう、六時である。
小学生一年生の出歩く時間ではない。
プリントを配るだのなんだのに、
どうやら時間をかけすぎてしまったらしい。
辺りは着々と薄暗さを増す一方で。
カチリ、街灯に明かりがつく瞬間を目撃した。
「くらいから、あしもときをつけてな」
私の肩を借り、よろめきながら進む彼に一言。
躓いて転んだら悪化してしまいかねない。
「うん、ありがとう」
彼は私に微笑みかけながら街灯の方へ。
私も彼に合わせてそちらへと進む。
こんくらい、礼を言われる程でもないっての。
彼は”感謝”され慣れていないように感じる。
いつも、気を使う側だったのかねぇ。
「…あ、おむかえきてるみたい」
「え、そーなの。そこまでおくろっか?」
「いや!だいじょうぶ…きょうはごめんね」
彼はどこか慌てた風に肩を跳ねさせた。
同級生を親に会わせたくないとかそんなんかね?
「ん、わかった。じゃあまたあした…」
…あ。
しまった、忘れてた!
友達になろうって言おうと思ってたんだった!
「あ、あの、きょーすけ!」
「え、なに?どうかしたの?」
あー、この流れなんか言いにくいな…。
それでも、明確な”友人”がいるってコトは、
多分それだけで励ましになり得る筈だ。
「あのさ、いまさらなんだけど…」
ま、タイミング悪いのもご愛敬。
流石に入学直後なワケで、慣れてないけど…
「トモダチになってくれる!?」
例え相手が高嶺の花でも、ちょっとは頼ってほしいんだ。