守りたい ただあなただけを


「では早速、
護衛の者達をこちらで選抜致します。」


「いや、その必要は無いよヴィックス。」


「・・と申されますと?」


「民達にも、
各都市の長にもこの事は伝えるな。

僕はお忍びで行きたいんだ。」


「しかし・・・・。」


「街の友達と一緒に行ってくるから大丈夫。

自衛部隊の兵達は1人もいらない。

外国の言葉で言うと、
“オフィシャル”じゃなくて、

“プライベート”の旅をしたいんだ。」


「・・・相分かり申した。
このヴィックス、
留守はしっかり御守り致します。」


「うん。よろしく頼むよ。」

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