守りたい ただあなただけを
「・・・ヴィックス。
僕が帰ってくるまでカズマを謹慎させろ。」
「!?」
「仰せのままに、リバル国王。」
「カズマ、じゃあまた。」
最後にフッと笑みを浮かべたリバル様が部屋を出て行く。
「カズマ殿。
悪いが国王様に命じられてはそれがしも従わねばならぬ。
さぁどうぞ自室へお戻りを。
部屋の前には見張りを付けさせて頂く。」
「・・ヴィックス殿・・・。
リバル様に尾行の兵を向けるべき・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・
お前の意見は誰も聞いてないんだよカズマ!」
ぐっ・・!
蔑む視線を向けてきたヴィックスが、
私の腹にその拳をめり込ませる。
激痛と共に両肩を他の者達に掴まれ、
自室へと強制的に連れて行かれた。
第6章 完