守りたい ただあなただけを
部屋でずっと横になるか、椅子に座って本を読んでいてはお腹も空かない。
それでもスプーンを持って、私の分も作ってくれた食事をお腹の中に納める。
正確な日取りまでは分からないが、
リバル様が旅に発ってからもう2ヶ月は過ぎようとしている。
1ヶ月もあればハグワール王国全てを回れそうな気もするが・・
一体リバル様は何をそんなにも時間を掛けて旅をしているんだ・・。
王宮の者を誰も連れて行かなかったので、
今リバル様がどこにいるのか、
あとどれぐらいで帰ってくるのか誰も把握していない。
それはつまり、私のこの謹慎生活の終わりも見えてこないことを意味する。
「・・・熱い。」
野菜スープを口に入れた所で、
少し舌を火傷した。