守りたい ただあなただけを
「バス、テナー、アルト、ソプラノ。
各長をここに招いて宴を催すというのはどうだろう?
彼らだけじゃなくて、その家族も。
この国の平和が保たれているのは紛れもなく彼らの功績。
その労をねぎらうという意味でも、
たまには王宮側が彼らをもてなすんだ。
どうだ・・カズマ?」
リバル様はヴィックスよりも先に私を見た。
・・・・確かに・・・・。
先々代ヨバル様も、
先代ラバル様も、
視察と交流目的で自ら赴くことはあれど、
それは各長達に、
“受け入れ”、
“安全確保”、
“もてなし”等で
結果的には負担を掛けてしまっていた。
リバル様の提案は・・今までに無いもの。
これには・・裏も何も無いだろう・・。