守りたい ただあなただけを
「イヤーーー!!!
ヤメテ!!エリザベス----!!!」
エリザベス!?
近所に住むおばさんの泣き叫ぶ声が微かに聞こえてきた。
・・・本当に・・本当に殺すつもりなのか!?
「マコト、あなたは・・ゴホッ・・ゴホッ・・
部屋の隅にいて。
お母さんが応対する・・ゴホッ・・から。」
「・・う・・うん。」
次第に家の外が騒がしくなる。
馬の鳴き声、人の叫び声、怒号。
だけどそれをかき消すように、多くのイヌとネコの鳴き声が僕の鼓膜を震わせた。