守りたい ただあなただけを
「もう面倒くさいからこのイヌ殺さない?」
「リバル国王様の命令を忘れたのか?
ペットは極力生け捕りにしろって。」
「あ?なんでそんなことするの?」
「国王様の遊戯に使うんだとよ。」
僕達に刀を向けながら、
会話をする兵隊達。
「コロは絶対に渡さない!!!」
震える声で見上げる。
「・・・小僧。
俺達も無駄な殺生はしたくないんだ。
頼むからそいつを渡してくれ。」
左手付近に、ちょうど僕でも扱えそうなサイズの木の棒が転がっていた。
それを掴むとコロを後ろに下げて兵隊達と対峙する。