守りたい ただあなただけを
「“生け捕りにしろ”と命じたのは・・こういう事だったのですか・・?」
「・・よし、やっと当たった。」
リバル様が放った矢の先をもう直視出来なかった。
「おい、拍手はどうした?」
リバル様の前にひれ伏す家来達が慌てて拍手をする。
「カズマ、お前もやるかネコダーツ。
イヌダーツの方が良かったら的を変えるぞ?」
今すぐにでも力づくでやめさせたい・・・。
「・・・・・」
しかしリバル様の後ろに控えるサイコは、
今日も不敵な無表情でこちらを見ていた。
無力な自分に・・・一番腹が立つ・・・・。