守りたい ただあなただけを
「カズマ。具合は良くなったかな?」
「国王様・・。」
「国王様!息子の病が移っては大変です!
どうかお外へ。」
「なにを水臭い事を言う。
曾祖父の代よりハグワール家に仕えるお前達はもはや家族も同然。
ならばカズマは我が息子のようなもの。
その病が治るのであれば喜んで私がその菌を貰おう。」
「あぁ・・ありがたきお言葉。
ありがとうございます。
ありがとうございます。」
「国王様・・ありがとうございます。」
「ラバルとリバルも早くまたカズマと遊びたがっているよ。
給仕の者に野菜スープを作らせているからあとでこちらへ運ばせる。」