守りたい ただあなただけを


「どっちもなかなかしぶといな。

・・カリマル、
お前もあの中に入って対決してみるか?」


「・・・・・ご勘弁・・・くださいませ・・国王様・・。」


リバル様の前には、
痛めつけられた傷跡が生々しい、
全身を包帯で巻くカリマル師団長がいた。


「逃げ出した娘はまだ見つからないのか?」


「・・・はい・・・。」


「とんだ失態してくれやがって。
お前のせいで人間ダーツの的が1つしか無かったんだぞ。」


「・・・申し訳ございません。」


「余がなぜ反抗的なソプラノの街を徹底的に潰さないか分かるか?」


「・・・・・・・・・。」




「頭の悪いお前には天地がひっくり返っても分からないだろう。
・・・カズマ、答えよ。」


「人が減っては・・働き手が減っては、その分リバル様への上納金が減るから・・。」


「・・・60点ってところだな。」


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