守りたい ただあなただけを


「エイダの両親は息災か?」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・。」


「・・・・・・私の両親ももう、
2人共この世にはいない。」


「じゃあ俺達は似たもの同士・・・。」


「いや違う。」


「・・・・?」



エイダはゆっくり両手の掌を広げ、それを見つめる。


「12歳の時、
実の父をこの手で殺した。」


「・・・なに・・?」


「・・・そなた達とは違う・・
私は薄汚いただの犯罪者だ・・。」


「・・・・・・・・・。」


「・・・・。」


「・・妙な事を言う。
“家族殺し”は重大な罪の一つ。

死罪は免れないはずなのに・・なんで・・?」


「・・・・・・・・・。」


「・・・・。」


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