守りたい ただあなただけを
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想像していた以上に人通りは少ない。
水の都と言っていたからもう少し華やかで美しい街だと思っていたが・・・
ここにもイヌ・ネコ虐殺令の傷跡が如実に現れているようだった。
「温泉・・・?」
人はいないが、
たくさんののぼりが目に付いた。
そこには“川”という字に似た記号がもれなく記されている。
どうやら風呂に入る為だけの施設もこの街にはあるらしい。
「温泉で茹でた卵か。」
とりあえず目について、
人もいた屋台に近づく。
「おじさん、1つください。」
「・・毎度あり。」
卵を“茹でる”という調理法は、
水が貴重なバスでは考えられない。
興味本位で1つかじったが・・・・
「・・・・美味い・・・・・。
おじさん、これあと3つください。」
「・・毎度あり。」