守りたい ただあなただけを
「・・・・・」
「こっからは俺が相手だバンダナさんよ。」
「・・・・・」
先程から何も喋らない。
息の一つも乱れていないようだった。
!?
“ガキン”と大きな音がこだまする。
あと0.1秒瞬きが遅かったら危なかった。
あっという間に間合いを詰めてきたバンダナ男の刃をギリギリで受け止める。
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・」
「・・・くっ・・・・。」
エイダが押し負けた訳だ・・。
小柄のくせに・・力はあるじゃねぇかよ・・。
なんとか押し返すが次々と斬り込んでくる。
・・・攻撃に転じられない・・・
速すぎるその動きに、
受けるのが精一杯だった。