守りたい ただあなただけを


―――――― 


「お母さんただいま。」


「・・ゴホッ ゴホッ・・おかえりマコト、コロ。」

『ワン!』


「お水は貰えたかい?」


「うん。国王様に感謝だね。」


「そうだね・・。
すぐ・・夕飯作るから。」


「お母さんは寝てて。僕が作るから。」


「・・大丈夫。少しくらい動かないと。」



母はゆっくりとベッドから起き上がろうとしていた。


「分かった。
じゃあコロと散歩に行ってくるよ。」


「行ってらっしゃい。」

『ワン!ワン!』


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