守りたい ただあなただけを
・・・?・・・・・・・
「・・熱っ!!!」
何処かから声が聞こえてきた瞬間、
俺達の頭に大量の熱湯が降り注いだ。
「・・・・・」
“ガッシャーン!!!”
続けてバンダナ男と俺の間に大量の瓦礫が落ちてくる。
上を見上げると、太陽と重なって分からなかったが人影が見えた。
・・誰かが家の屋根に上って援護射撃してくれたようだ・・・。
「・・・・・」
バンダナ男も突然の事態に、
手を止めて顔にかかったお湯を拭う。
「・・次は負けないよ。」
「・・・・・・」
殺気が緩んだことを感じると、
鞘に刀を納め、背を向けて走り出す。