守りたい ただあなただけを


「ハハハハハハ!!!
カズマ驚きすぎだ。」


「一体・・何をしたのですか!?」


一体何日エサを与えなかったらこんな体になってしまうんだ・・。


檻の中のあちこちでぐったりと倒れ、

今にも骨が飛び出してきそうなほど痩せ細ったイヌやネコ達。


「おい、饅頭を入れろ。」


リバル様の呼びかけに応じ、キラが服の中から黒ずんだ固形物を檻の中へ入れた。


『・・・』
『・・・・』
『・・』
『・・・・・・』


「なかなか死なない奴らめ。
見事であった。

余の負けよ、さぁ食べろ。」


檻の中央に置かれた黒ずんだ固形物を視認したイヌ達が、気力で立ち上がりそこに向かう。

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