守りたい ただあなただけを


「・・・・檻を開けろ!!」


「カズマ、黙って見ておけ。」


「ダメだ・・・食べちゃダメだ!!」


柵を掴みながら、
足を必死に動かすイヌとネコ達へ叫ぶ。


リバル様があんな事を言うはずが無い。

暴君が負けを認めるはずがない・・!!



「ハハハハハハ!イヌもネコも、人と同じで空腹には耐えられぬか。」


「あの黒い物はなんですか!?」


「余があいつらの為に作った饅頭だ。」


テナーの温泉饅頭をクチャクチャと食べながら、リバル様は檻の様子を見つめる。



「食べちゃダメだ!
きっとそれには毒が入っている!!」


< 270 / 431 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop