守りたい ただあなただけを
「・・・・檻を開けろ!!」
「カズマ、黙って見ておけ。」
「ダメだ・・・食べちゃダメだ!!」
柵を掴みながら、
足を必死に動かすイヌとネコ達へ叫ぶ。
リバル様があんな事を言うはずが無い。
暴君が負けを認めるはずがない・・!!
「ハハハハハハ!イヌもネコも、人と同じで空腹には耐えられぬか。」
「あの黒い物はなんですか!?」
「余があいつらの為に作った饅頭だ。」
テナーの温泉饅頭をクチャクチャと食べながら、リバル様は檻の様子を見つめる。
「食べちゃダメだ!
きっとそれには毒が入っている!!」