守りたい ただあなただけを
――――――
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・。」
“下る道があるはず”
アルト側の雪原に入ったからには、
後は下るだけのはずだった。
しかし、歩けど歩けど俺達の体は斜め上にどんどん上がっていく。
雪に包まれた景色は変わる事無く、
方角すらも分からなくなってしまっていた。
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・。」
先行するエイダ、その後ろのイズミ、俺。
次第に言葉少なくなってしまう。