守りたい ただあなただけを
跪いて肩を震わせるカリマル師団長を連れて王室を出た。
「・・・・・・・・・。」
「・・・・。」
共に廊下を歩いていたが、
角を曲がり王室が見えなくなったところで拳に力を入れる。
「カリマル師団長。」
“バシッ!”
自分では力一杯殴ったつもりだったが、さすがハグワール自衛部隊の頂点に立つお方だった。
後ずさりすることも無く私の拳を受け入れた。
「このままではこの国から、
ソプラノという歴史ある街が消えますぞ。
なぜこのような事態になってまでもリバル様に忠誠を誓う!?」
「・・・・・。」
「あなたの掛け声一つでハグワール自衛部隊は動く。
あなたが管理している武具を民達に解放すれば形成は一気に傾く。」
「・・・・・。」
「あなたも街へ出て狩りを指揮していたならば・・
抗う力も無く、大切なペット達を奪われた民達の無念さと怒りを感じたはずです。」
「・・うぉおおお!!」
!?
胸ぐらを掴まれたと思ったら一気に壁に押しつけられた。