守りたい ただあなただけを
「フー・・・フー・・・・。」
「なぜそこまでリバル様の言いなりになる?
リバル様に一体何をされたのですか!?」
「・・・・・・。」
フッと手を離した師団長は、
無言のまま立ち去る。
「・・・・ゴホッゴホッ!!」
絞め殺されそうになる程の力だった。
それだけ・・悔しくてたまらなかったに違いない・・。
リバル様が暴君と化したあの夜、
カリマル師団長もまた人が変わってしまった。
先々代ヨバル様の頃からラバル様と共にハグワール自衛部隊を指揮し、
ラバル様が王になった後も・・全幅の信頼が寄せられていたのに・・・。