守りたい ただあなただけを
「・・・・・・・・・。」
「君の他に・・誰か暮らしているのか?」
「・・・。」
「・・・・・・・・。」
イズミとエイダも、
なんだかんだで俺の隣まで戻ってくる。
しばらくキョドキョドが増していたキッカワだったけど、スケッチブックにペンを走らせた。
<ある人を、あそこで待ってる。>
「ある人・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・!?
「やっと目を合わせてくれたな・・・。」
キッカワが俺達に向かって、両手に力を入れて握るスケッチブックを見せてきた。
<再会を約束した、友達を待ってる。>