守りたい ただあなただけを
<確か、“カリマル”
名前は“リリカ・カリマル”だよ。>
「!?」
「!?」
「え・・どうした?」
スケッチブックを見た途端、
イズミとエイダの顔がこわばった。
「カリマル・・・・・カリマルだと!?」
「・・知り合いなのか?」
エイダが答える前に、イズミが口を開いた。
「リバル国王の傍に仕えている人です。
・・・私達は王宮での宴の夜、
そのお方ともう1人の大男に牢へ拉致されたんです・・。」
「って事は、俺達の敵ってことか・・。」
「・・いや・・違う。」
エイダが勿体ぶるのでまたイズミを見る。