守りたい ただあなただけを
――――――
「2人共お怪我は?」
「リューマも私も大丈夫です。
イズミ様も大丈夫ですか?」
「はい、まだまだ走れます。」
・・少しは落ち着いたか。
追ってくる兵達がいなくなり、
積もった雪でうまく身を隠す。
「キッカワすまん・・。
途中、君の友達だと思われる3人と会ったんだが・・・
やむを得ず全員もれなく峰打ちしてきた。
当たり所が悪くないといいけど・・。」
<きっとそれは“友達”じゃ無いから大丈夫。>
武器を持たないアルト自衛部隊はどうにでもなるが、
アルトに俺達がいることはハグワール自衛部隊にも伝わっているはず。
奴らが来ると面倒だな・・。