守りたい ただあなただけを


・・?


「・・・・・・・・。」


先頭を歩いていたキッカワが俺達に制止の手を向けてきた。


<多すぎる。一旦引き返そう。>


いつの間にか俺達は一本道の路地裏に入っていた。


その先を抜けようとしたところで、キッカワが待ち受ける危険を知らせてくれる。



一番後ろを歩いていた俺が先頭になり、
元来た道を引き返・・・!?


「いた!!笛を鳴らせ!!」

“ピュー!!!!”




「キッカワ!!駆け抜けろ!」


タイミング悪く捜索中の追っ手が後方に現れた。


この狭い路地で挟み撃ちされるぐらいだったら大通りに出た方がいい・・!


笛の音を聞き、路地の先からも兵が顔を出し始めたが一斉に雪玉を投げてなんとか抜けた。



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