守りたい ただあなただけを
「・・・・!」
キッカワの言う通り、背中に鉄砲をさして刀を手に持っている連中がうようよといた。
「囲め囲め!女を逃がすな!!」
「鉄砲構え!」
「止まらんか貴様ら!!」
「“止まれ”と言われて止まる逃亡者はいないよ。」
「みんな止まれ!!!!」
「・・は!?」
今までで一番でかい声でエイダが叫んだ。
まさか味方から“止まれ”と言われるとは思わず、イズミ、キッカワと共に立ち止まる。
「おいエイダ!何のつもりだ!」
「来た・・・・・・。」
「何が!?」
何故かエイダがホッと一息をつく。