守りたい ただあなただけを
「キッカワ、刀は扱えるか?」
<学習院で体術は一通り学んだ。>
「じゃあこれを持って行け。」
<いいの・・?
リューマの大事な刀・・。>
「親父は、
“これは護る為に使うものだ”
と教えてくれた。
俺はその教えを破る事になるから・・せめて君にちゃんとした使い方をして貰いたい。
リリカ無事だといいな。」
<ありがとう・・大事に使う。
リューマはこれで王の首を取るんだもんね。>
「後でちゃんと返せよ。」
「ならばリューマ、
そなたにはこれを渡そう。」
「ハハ・・丸太か。
ありがとうエイダ。」
そして馬車は、
ソプラノへと辿り着いた。
第22章 完