守りたい ただあなただけを
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「ありゃ?なんだ俺以外全滅かよ・・。
まぁいいか。」
「・・ハァハァ・・ハァハァ・・。」
「小僧。俺の太刀筋を見切るとは大したもんだ。
だが動きが鈍ってきたな。
そろそろ切り刻んでやる。」
「・・・・・。」
「お前を殺して、
あのちょこまかと矢を放つ女達も、
イズミもすぐに殺す。」
「・・させるかよ・・。」
「まだ立ちはだかるか。」
「・・・・・・・。」
「せめて刀を持ったお前と戦いたかったものよ。
木の棒と刀ではどっちが強いか、
学習院で習わなかったのか?」
「・・・・武器の良し悪しで・・・
自惚れるなよ・・でくの坊。」
「フンッ・・・・そうやって貧弱な木の棒で俺と対峙してくる姿を見ていると、
バスで殺したガキとイヌを思い出す。」