守りたい ただあなただけを


―――――― 


「ひどい怪我だ・・
すぐに手当てを・・!」


「・・・・・・・。」


シェルターの出入り口付近まで戻ると、

ファーストの他、華撃団のみんなが心配そうに駆け寄ってくれた。



「あの巨人は・・?」


「・・・・・・・・・。」


俺の顔に、服に浴びせられた血が返り血だと気付くと、

右手で指さした方向へ何人かが向かった。


俺はそのままファーストに肩を貸してもらいシェルターの中に入る。



「拳も、あばら骨も折れているかもしれない。すぐにドクターに診て貰おう。」


「・・・その前に、ちょっといいか。」


「・・・?」



< 360 / 431 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop