守りたい ただあなただけを
――――――
「ひどい怪我だ・・
すぐに手当てを・・!」
「・・・・・・・。」
シェルターの出入り口付近まで戻ると、
ファーストの他、華撃団のみんなが心配そうに駆け寄ってくれた。
「あの巨人は・・?」
「・・・・・・・・・。」
俺の顔に、服に浴びせられた血が返り血だと気付くと、
右手で指さした方向へ何人かが向かった。
俺はそのままファーストに肩を貸してもらいシェルターの中に入る。
「拳も、あばら骨も折れているかもしれない。すぐにドクターに診て貰おう。」
「・・・その前に、ちょっといいか。」
「・・・?」