守りたい ただあなただけを
・・国営放送が電波ジャックされたか・・。
緊急放送によって流れたラジオから、
ソプラノの街 イズミ姫の確固たる力強い声が繰り返された。
「どういう事だ・・カリマル?」
リバル様がその前に跪くカリマル師団長を見下す。
「申し訳ございません・・・。
反乱軍の襲撃に遭い、鍵を奪われました。」
「・・・その割には・・手傷を負っていなさそうだな・・。」
「・・・・・。」
「余に娘を殺されても良いという事か?」
「・・・リリカを解放して頂き・・ありがとうございますリバル国王。」
「・・・・・・・・何を言ってる?」
「・・・・。」
「お前の娘を幽閉している牢の鍵はキラが持っている。解放するはずがなかろう。」
「ですが・・牢の鍵が開いており、リリカの姿もありませんでした。」
「・・・・・・・。」