守りたい ただあなただけを
リバル様の顔に、徐々に焦りが浮かぶ。
キラがいつまで経ってもソプラノから帰ってこない。
そしてカリマル師団長のお嬢様が解放され、
師団長が意図も簡単に武具を反乱軍に奪い返された。
「リバル様。思いつく最悪のシナリオが現実になったと考えればよいのですよ。」
そう告げると、
顔を引きつらせながらこちらを見た。
「カズマ・・・良かったな・・・。」
「・・・・・。」
「リバル国王!」
カリマル師団長が跪いたまま大声を挙げる。
「自衛部隊の部下達全員に、
各々好きなように行動しろと・・
責任は全て俺が負うと告げました。
・・・経緯がどうであれ、
俺は・・各街のイヌやネコ、
それに抗う民達の命を奪った部隊の責任者。
これは紛れもない事実。
リリカも解放され、
もう心残りは無くなりました。
自分だけ助かろうというつもりも毛頭ありません。
ならば・・・最期まであなたに忠誠を誓い、
王家の為に死ぬ覚悟・・・!」