守りたい ただあなただけを
とにかく、久し振りに足を踏み入れ早速リバ・・・・・・・・・
・・・・・・・?・・・なんだ・・?
朝陽が差し込む大きな窓の前に立ち、
こちらに背を向けていた。
白衣を着ているのか・・・?
豪華絢爛な装束ではなく・・・
まるで子供の頃に戻られたかのように・・
いつも身に纏っていた白衣をお召しになっていた。
「カズマか・・・?」
こちらに背を向けたまま私に問いかける。
「リバル様、一刻も早く白旗を・・!」
「ようやく完成した。」
ゆっくりと・・こちらを振り返った。
「・・・何がでございますか?」
「こちらへ。」
「・・・・・・・・・・・?」
なんだこの雰囲気は・・・?
リバル様は机の上に置いてあった何枚もの紙を一掴みに私へ差し出す。
その顔にはいつもの悪巧みを考える醜い笑顔もなければ、
動物を見下す蔑んだ表情もない。
こんなに真剣な表情のリバル様を見たのは・・・いつ振りだろう。