守りたい ただあなただけを
「エイダ行こう。」
「・・・私はここまでだ・・。」
「・・・?折れてるのか?」
「いくら峰とも言えど・・
あんな衝撃を食らったのは初めてだ。」
「・・呼吸はできるか?」
“うん”と頷いたエイダに肩を貸し、
一旦王室前を離れて廊下を逆戻りする。
「ここで待ってろ。すぐ戻る。」
「頼んだぞ・・リューマ・・。」
ゼェーゼェーと苦しそうに呼吸している事から、
胸骨が折れたに違いない。
廊下の途中にあった空き部屋で横にさせ、
邪魔する者が誰もいなくなった王室へと向かう。