守りたい ただあなただけを


「相変わらず口から出るのは説教ばかりだなカズマ。

もううんざりだよ。」


「うんざりついでにもう1つ言わせて頂きますが、

最近ツルまれている者達は何者ですか?

巡察兵が時たま、風貌がとても怪しい連中と一緒にいるリバル様を見かけるそうです。」


「ただの友達だよ。」


「リバル様にご友人が出来ているというのはとても良い事ですが・・

危うい行いはしてませんでしょうね?」


「うるさいな!僕が誰とツルんでいようがカズマには関係ないだろ!?」


「リバル様。

あなたは先代ヨバル様のご次男。
そしてラバル国王の弟。

もっとそのご自覚をもってください。」


「・・・・・フン。
面倒くさいから今日の所は折れてやる。
分かったよ。」



リバル様に肩を貸し、部屋まで送っていったところで私もようやく自分の部屋へと戻る。


手紙はやはり明日の朝に書こう。


お酒がめっぽう弱い私の頭は、
匂いだけでクラクラしていた。














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